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TOEICの「真」の満点とは
Posted on 2021.07.02
TOEICの点数はどのようにつけられているの?
TOEICは資格試験です。800点、900点と高い点数を目指すのが当たり前です。200問のこのテストで取得できる最高点は990点ですが、**実は990点を取っていたとしても「満点」ではないことをご存じでしたか?
あまり知られていないことですが、TOEICの点数は自分の正答の数がそのまま点数になる「絶対評価」ではなく周りの出来、不出来に点数が影響されるある種の「相対評価」なのです。**
具体的にTOEICを主催するEducation Testing Service がどのような評価システムを使っているかは公表されてはいません。ですが、周りの出来、問題の難易度で自分の点数が左右されるということは本当のようです。しかし、TOEICはなぜこのようなことをするのでしょうか?
TOEICが目指しているのはいつでも安定して平等に受験者の英語力を判定することができる「普遍的な評価」を目指しているということです。
やはりテストですから、回によって簡単・難しいと差が出てきてしまうのは仕方ないことです。それでも、同じ実力の持ち主は同じ点数であるべきだし、回によって100点も差が出てしまえば大問題です。
出題する問題はかなりのバリエーションがあり、定期的に更新されているはずですが、例え何回受験したとしても気が付かないレベルで同じ問題も出題されているはずです。(私は毎月のように受けていた時に同じ問題に出会ったことがあります。)繰り返し出題してきた中で得たデータを基に難易度を算出し、それを加点・減点の判断基準にしているはずです。
真の満点とは?
リスニング・リーディングともに3-4問の不正解があったとしても満点を取ることができます。それは受験後に証書と共にもらえるスコアの詳細を見れば一目瞭然です。ちなみにこちらのスコア詳細はカナダでTOEICを受験した時にもらえるものです。日本で受験される場合は多少異なるかもしれません。
上の二枚の画像はどちらとも筆者が990点を取得した時の正答率を表したスコア詳細になります。
一枚目はすべての項目で正答率が100%なのに対して二枚目は二つの項目で96%となっています。これはおそらく1~2問どこかで不正解していることになるんです。
つまり本当の意味での「満点」とは990点で、なおかつこのスコア表ですべての項目100%を達成していることが条件となるのです。そして、990点を取得された方のほとんどがこの%が90%~になっているでしょう。
リスニングとリーディングどちらが大事か?
ずばりどちらも大事です(笑) ですが、目指す点数にもよります。
例えば目標点が~600点ぐらいなのであればリスニングを中心に勉強することをお勧めします.
リスニングは間違える問題数が多くても多少点数が高くなる傾向があります。なので、リスニング練習問題の数をこなし、語彙を高めることを心がけましょう。リスニングの選択肢は常識的に考えればあり得ないような選択肢が多く書かれている場合がほとんどです。2つまでは簡単に絞ることができるようなことが多く、点数も甘めに採点されるので点数が取りやすくなっています。
700点よりも高い点数を目指す場合、残念ながらリスニングを中心に勉強し語彙力を高めるだけでは難しくなります。
仮にリスニングを400点以上(80%~)取ったとしてもリーディングで300点以上(60%~)取る必要があります。たったの6割と思うかもしれませんが、リーディングで6割以上取るには根本的な読解力と語彙力が求められ、運でとれるようなレベルではなくなってくるのです。
過去問と単語帳を繰り返し勉強する人が長い期間をかけて勉強し、600~700点で点数の伸びが止まってしまう事が多いのはそのためです。基礎文法を見直して、読解力をつけるために一つ一つの問題を精読して、訳し方が分からないことがない所までやりこみましょう。
最後に
いかがでしたか?TOEICの点数は少し複雑な採点方式を取っており、990点が必ずしも満点だとは限らないことがお判りいただけましたか?
TOEICは就活、転職の際に自分の英語力を客観的に伝えることができる一つの道具です。自分は英語の勉強はさぼってきたから自信がない、なんて思っていませんか?しっかりと準備をして、継続的に勉強することさえできれば700点、800点という高得点も夢ではありません。
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