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受動態を理解するための2つの鉄則 ~Vancouver唯一のTOEIC専門校~
Posted on 2019.07.24
受動態とは?
受動態と聞くと少し難しい響きですが、簡単に言えば受け身です。
「~する」などと訳す文章は能動態で、「~される」と訳すのが受動態です。
受動態の形:be+ V(過去分詞)
The child was bitten by a dog.
(子どもが犬に噛まれた。)
この文章は、もともと
A dog bit the child.
(犬が子どもを噛んだ。)
でした。
この2つの文章の意味は同じ、なんてこんな風に教わったことがあると思います。
間違ってはいないのですが、本当に意味は全く同じでしょうか?
当たり前のことですが、この2つの文章は主人公(主語)が違います。
1つ目の文章は子どもが主人公なのに対して、2つ目は犬が主人公になっています。
想像してみましょう。
あなたが、噛まれた子どもの親で、人にその話をするとき、誰を話の主人公に据えてこの出来事を伝えますか?
「うちの子が犬に噛まれちゃってさ~」
こんな風に話しますよね。
つまり、そのときの立場や誰の目線から話しているかによって能動態か受動態にするのかは変わるのです。
受動態の鉄則①
A dog bit the child.
この文章にもう1回注目してください。
能動態の文章を能動態に変えるためには、目的語を主語として使って文章をひっくり返します。
A dog bit the child.
⇓
The child was bitten by a dog.
この例文の通り、本来の目的語が受動態では主語の役割を果たしています。
つまり、もともとの文章に目的語がなければ受動態にすることはできないんですね。
Aki became a teacher.
この文章を受動態にしてみてください。アキは先生に・・・なら・・・れた??
おかしいですよね。
この文章は受動態にすることはできません。
なぜなら、この文章には主語として使うはずの目的語がないからです。
受動態の鉄則①→受動態になれるのは目的語がある文章
受動態の鉄則②
2つ目の鉄則は、1つ目の鉄則に大いに関係があります。
1つ目の鉄則で話した通り、受動態を使うにはもともとの文章、つまり能動態の文章に目的語が必要なんです。
その目的語が受動態になると主語に生まれ変わります。
先ほどの文章で言うと「the child」です。
つまり、受動態の文章には目的語を持ってきてはいけないのです。
では、2つの鉄則を整理したところで、問題を解いてみましょう。
練習問題
The police are asking for help in locating a missing 25-years old man who _____ at the library 2 weeks ago.
a) has been
b) has been seeing
c) was seen
d) had seen
解説
時制の違いに惑わされないようにしましょう。
選択肢にある動詞のseeは他動詞です。
ですから、後ろには目的語が来るはずです。
しかし、空欄の後ろには名詞はありません。
他動詞のはずなのに後ろに名詞がないのはどういう時ですか?
そう、受動態です。
選択肢の中で唯一受動態の形になってるのは?
答えは(C)
いかがでしたか?
正解した人も不正解だった人も受動態の鉄則2つをきちんと復習するようにしましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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