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ネイティブはどう使うの?受動態の使い方を徹底解説!【Vancouver唯一のTOEIC専門校】
Posted on 2020.02.26
はじめに
以前、「受動態を理解するための2つの鉄則」という記事で、受動態の文法について紹介しました。
(まだ読んでいない方は→こちら)
受動態は中学や高校で習う文法事項の一つですが、
実際にどんな場面で使われるのかを知らない方は多いと思います。
学校の授業で能動態を受動態の文に書き換える練習をして、
どっちの文も意味は同じと教わった経験はありませんか?
実は、ネイティブは基本的に能動態の文を好むんです!
つまり、彼らは理由があって受動態を使っているんですね。
では、どんな時に受動態が使われるのでしょうか?徹底解説していきます!
①目線を変えたいとき
こちらは以前の記事でも紹介しましたが、
そのときの立場や誰の目線から話しているかによって、
能動態を使うか、受動態を使うかは変わります。
The child was bitten by a dog.
(子どもが犬に噛まれた。)
A dog bit the child.
(犬が子どもを噛んだ。)
2つの例文を見て分かるように、主語(The childまたはA dog)が違うことによって、
誰について話したいのかが分かります。
あなたが、噛まれた子どもの親で、人にその話をするとしたら、
どちらの例文を選びますか?
日本語でも、「うちの子が犬に噛まれちゃってさ~」
こんな風に話しますよね。
つまり、1つめの例文の方が自然な表現になります。
②主語が明らかなとき
主語が言うまでもなく明らかなときは、受動態が使われることが多いです。
例えばあなたが、カナダの公用語を聞いたとします。
どんな答えが返ってくるでしょうか?
A:What is the official language in Canada?
(カナダの公用語は何ですか?)
B:In Canada, English and French are spoken.
(カナダでは、英語とフランス語が話されます。)
もし、Bの返事が
In Canada, Canadian speak English and French.
(カナダでは、カナダ人は英語とフランスを話します。)
だったら、ちょっとしつこいですよね。
In Canadaと言っている時点で、カナダ人の話をしていることは明らかなので、
In Canada, English and French are spoken.
という文が自然な表現になります。
③誰がそれをしたのか、言いたくないとき
日本では謝罪会見がよく行われますね。
カナダで謝罪会見はあまり聞きませんが、
何か問題が起きてしまったときは、どの国でも“誰がやったのか”は、はっきり言いたがらないものですよね(笑)
そんなときに使えるのも受動態です。
前の記事でも説明したように、能動態の文を受動態の形にするときは
能動態の文の目的語を主語として使います。
では、元々の主語はどこにいくのか?
The child was bitten by a dog.
のように“by+名詞”の形で文末につけるか、もしくは省略可能です。
つまり、こんな風に使うことができます。
Unfortunately, the mistake was made.
(残念ながら、そのミスは起こりました。)
誰がそのミスをしたか明らかにしないで、そのミスが起こった事実を伝えていますね。
このように、誰がそれをしたのか、言いたくないときには受動態が使えます。
④誰がそれをしたか、分からないとき
この使い方はよく、ニュース番組で見られます。
例えば、殺人事件が起きてまだ犯人が特定されていないときは、受動態が使われます。
A woman was killed in a park.
(女性が公園で殺されました。)
× Someone killed a woman in a park.
ネイティブはこのような言い方はあまりしません。
誰がそれをしたか分からない場合は、元々の主語が省略可能な受動態が使われます。
以上、ネイティブが受動態を使う4つのパターンを紹介しましたが、いかがでしたか?
受動態は、単純な能動態の言い換えではない ということが分かっていただけたでしょうか。
この記事を読んで、試験のためだけの英文法ではなく、実際の会話でも受動態を使いこなせるようになっていただけたら嬉しいです!
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